仮想特定調停 PART3 特定調停を申し立てる

特定調停の申し立てを決意したカリガネさん。まず、考えることは「どこの簡易裁判所に申し立てるか」です。申し立ては対象となる消費者金融会社の店舗所在地を担当する簡易裁判所で行うということ、また複数の債権者を申し立てる場合は一つの簡易裁判所でまとめることができるということなので、結局4社中3社の契約店舗がある隣の市の簡易裁判所に申し立てることにしました。自宅からそれ程離れていないので便利とも考えました。

 

さっそく、必要書類である特定調停申立書を入手するため、簡易裁判所の受付へ。受付へ行くと、事務員の人が特定調停申立書とその記入の仕方も教えてくれました。記入する内容は、債務者である自分の住所や債権者である消費者金融会社の住所や連絡先、借金の額でした。事務員によると、この申立書は債権者ごとに2部ずつ必要とのこと。さらに、別の用紙も渡されました。この用紙には、「特定債務者の資料等」と書いてあります。債務者である自分の勤務先や収入、資産状況や家族構成、返済希望額などを記入するようです。これらの他にも、申し立てに関わらず借りているすべての消費者金融会社を記入した「関係権利者一覧表」が必要とのことでした。

 

 

「特定調停申立書は4社分だから8枚書かなければならないのか〜。多いな〜。でも難しい内容ではないし、司法書士に頼まなくて自分で書けそうだし。頑張って書くしかないか」翌日、昨夜頑張って記入した特定調停申立書と特定債務者の資料等をもって、簡易裁判所の受付へ。事務員が、軽く目を通し、申立手数料と手続き費用を収入印紙と切手で支払うという旨をまさに事務的に伝えてきたので、言われたとおり、簡易裁判所内にある売り場で収入印紙2,000円分(4社×500円)と切手2,200円分を支払いました。

 

「はい。受け付けました」
と事務員の何とも淡白な対応に拍子抜けしたカリガネさん。

 

 

「え〜と、これで申し立ての手続きは完了したということでいいのでしょうか?」
「はい。あなたの調停申し立ては受理しましたので、これで申し立ては完了です。後日、こちらから調停日をお知らせする通知をお送りしますので」と淡々と机の上の書類、収入印紙、切手らを整理する事務員。カリガネさんの場合は後日に簡易裁判所から郵送で調停日が知らされますが、担当する簡易裁判所によってはその日のうちに調停の日時が知らされる場合もあります。

 

呆気に取られながらも簡易裁判所を後にするカリガネさん。「なんだか、いやにあっさりと申し立てが済んでしまったな〜。まあ断られるよりよっぽど良いけど、こんな簡単に済むならもっと早く特定調停を知っておけば良かった。でも、申し立てが受理されただけだ。まだ調停が終わったわけでないし、この後どんな展開になるか分からない。まだまだ気を抜けないぞ」と、申し立てが無事終わったにも関わらずブツブツとつぶやきながらも気を引き締めるカリガネさん。気持ちは不思議と少しすっきりしたようです。